うつ病でも車を運転できる?うつ病に関係する2つの交通法とは

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うつ病は心にも体にも症状が現れる病気であり、場合によっては運転に支障がでるケースもあります。

うつ病になってしまった場合、車を運転することはできるのでしょうか?

うつ病の2つの症状

まずはうつ病になった場合、どのような症状があらわれるのかみていきましょう。

1. 心にあらわれる症状

うつ病と聞くと真っ先に思い浮かぶのが、心にあらわれる症状です。

  • ネガティブな気持ち(不安、悲しみ、怒り)
  • やる気が出なくなる
  • 頭が回らなくなる
  • 自傷行為や自殺願望があらわれる

2. 体にあらわれる症状

うつ病はついつい心の病気だと思いがちですが、心に悪影響が出ることによって体にも症状が出るようになります。

  • 眠れなくなる
  • 寝すぎてしまう
  • 体の一部が慢性的に痛む
  • 耳や目の機能が低下する

これらの症状はメジャーなものであり、この他にも様々な症状が体にあらわれることがあります。

このようにうつ病になることで心にも体にも様々な症状があらわれるため、症状の程度によっては運転に支障が出てしまうケースもあります。

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うつ病に関係する2つの交通法

うつ病になった場合に運転をすることができるのか?

その答えを知るためにはうつ病が関係する2つの交通法を理解しなければいけません。

自動車運転死傷行為処罰法

この法律には、ある特定の疾患を患っており、自動車を安全に運転するために必要な能力が損なわれる可能性のある症状が認められ、自分でもそのことを理解していながらも自動車を運転し、死傷事故を起こした場合に処罰対象となる旨が記載されています。

ある特定の疾患の中には、うつ病が含まれています。

ただしこの法律があるからといって、うつ病を患っているすべての人が車を運転できないというわけではありません。うつ病の中でも顕著な精神運動静止、明らかな判断能力の欠如といった重大な障害がみられる場合にこの法律が適用される可能性がでてきます。

誰が顕著な精神運動静止や明らかな判断能力の欠如といった状態にあるのか判断するのかというと、これは主治医が判断することになります。

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改正道路交通法

この法が施工されたことによって、公安委員会は運転免許を受けている人、受けようとしている人に対して、一定の病気に該当するか判断するために質問票を交付することができるようになりました。

一定の病気の中にはうつ病もふくまれています。この質問票に虚偽の記載をしてしまうと、1年以下の懲役または30万以下の罰金が課されます。

また、医師は診察した人が運転出来る状態ではなく、そのことを本人に伝えたにも関わらず本人が運転をやめない場合には、本人の同意とは関係なく医師が公安委員会に届け出ることも可能です。ここでも医師がどういった判断を下すのかが重要になってきます。

運転は主治医との相談を

うつ病になった場合、その症状が原因で事故を起こしてしまう可能性が出てきます。

そういった危険があるため上で紹介した法律が作られたわけですが、実際にうつ病にかかっている人全員が運転ができないというわけではありません。

ひとことでうつ病と言っても、症状の程度の差は人それぞれです。

それではうつ病になっている人はどうやって自分が車を運転できるかどうか判断すればいいのでしょうか?

その疑問は主治医に相談すれば解決します。

上で紹介した法律でも医師の判断が関わってきますし、やはり病気について最も正しい見解を出せるのは主治医なのです。車を運転する以上、うつ病患者でなくても事故を起こす可能性はあります。しかし、重いうつ病を患っていればその分事故を起こす可能性が高くなるのも事実なのです。

うつ病と診断されたらしっかりと主治医と相談して、自分が車を運転できる状態にあるのか判断をしてもらうようにしましょう。

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まとめ

  • うつ病には【心にあらわれる症状】【体にあらわれる症状】の2つの症状があります。症状の程度によっては運転に支障が出てしまうケースもあります。
  • うつ病が関係する交通法には【自動車運転死傷行為処罰法】と【改正道路交通法】の2つの交通法があります。
  • うつ病にかかっている人全員が運転できないというわけではありません。運転の疑問は主治医に相談して解決しましょう。