【摂り過ぎ注意】うつ病になると甘い物が欲しくなる理由

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うつ病になると多くの人が甘い物を欲しがる傾向にあります。

うつ病と甘い物にはどういった関係があるのでしょうか?

甘い物が食べたくなる理由

アイスクリーム、チョコレート、ケーキ…。
うつ病に限らず甘い物が好きな人は多いですが、どうして甘い物はこれほどまでに人気があるのでしょうか?

それは甘い物を口にすると幸福感を得られるからです。

人は美味しい物や甘い物を食べると、脳内でセロトニンやドーパミンが分泌されます。

このセロトニンやドーパミンが分泌されることにより、気持ちが落ち着いて幸福感を得ることができるのです。

そしてうつ病の人はこのセロトニンが不足することによって、精神が不安定になると考えられています。

そのためうつ病になると甘い物をよく欲しがるようになるのです。

うつ病の人が甘い物を食べたがるのは、一時的にでもうつの状態を解消するためなのです。

セロトニンが不足するとどうなる?

うつ病の人はセロトニンが不足する傾向にあると考えられていますが、セロトニンが不足すると次のような症状があらわれてきます。

朝の目覚めが悪くなる

セロトニンは朝が近づくにつれて、少しずつ分泌量が増えていきます。

そしてセロトニンが分泌量が増えることによって、脳と体に自然とスイッチが入り気持ちよく目覚めることができるのです。

逆にいえば体内のセロトニンの分泌量が減ってしまうと、その分朝の目覚めが悪くなるということでもあります。

なかなか寝付けなくなる

セロトニンは体の中で「メラトニン」と呼ばれる睡眠ホルモンの元にもなる物質です。

メラトニンが脳内で分泌されることにより、人は気持ちよく眠りに入ることができるのです。

そのためセロトニンが不足すると朝の目覚めが悪くなるだけでなく、夜の寝つきも悪くなってしまいます

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精神が不安定になる

セロトニンが減少することによって、精神が不安定になるとも考えられています。

具体的には、不安を感じやすくなる、落ち込みやすくなる、やる気がおきなくなる、といったような精神状態に陥りやすくなります。

朝の目覚めや寝つきが悪くなる、精神が不安定になる、これらはまさにうつ病の代表的な症状でもありますし、いかにセロトニンがうつ病に関係しているのかが分かります。

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摂りすぎは注意

うつ病の人がセロトニンを増やすために甘い物を食べるのは、理にかなっています。

ただし、ひとつだけ注意しなければいけないことがあります。

それはうつ病の人は「糖中毒」になりやすいという点です。

糖中毒というのは、簡単にいえば常に糖分を求めてしまう症状のことです。

ケーキやお菓子を食べると体の血糖値が急激に上昇します。

うつ病 甘い物
血糖値が急激に上昇すると、これを通常の値に戻すためにインスリンが大量に分泌されるのですが、今度はインスリンによって血糖値が通常値より下がり気味になってしまいます。

こうなると今度は下がりすぎた血糖値をあげるためにお腹が空いているサインを出して、アドレナリンの分泌が始まります。

このアドレナリンが分泌されることによって、体は緊張状態になりイライラしやすくなります。

すると体はまた気持ちを落ち着かせるために甘いものを欲するようになるという悪循環に陥ります。

通常であれば簡単にこの悪循環に陥ってずっと糖を摂り続けるということは少ないのですが、うつ病の人はストレスや不安などを感じやすい状態になっています。

そのためうつ病でない人と比べてこの悪循環にはまりやすく、糖中毒に簡単に陥ってしまうのです。

うつ病の人にとって、甘い物は簡単に気持ちを落ち着かせてくれる便利な食べ物かもしれません。

しかし自分で意識をしないと常に甘いものを求める体になってしまい、それが原因でうつ病が悪化することも考えられます。

うつ病になってしまった場合は、こういった甘い物の取り方も含めてしっかりと主治医と相談して、うつ病を改善するための食事を摂るように心がけましょう。

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まとめ

  • うつ病の人はセロトニンが不足することによって、精神が不安定になると考えられていて、そのため甘い物をよく欲しがるようになる。
  • セロトニンが不足すると目覚めが悪くなったり寝付けなかったり、精神が不安定になるといった症状が起こるようになる。
  • 甘い物を摂り過ぎると糖中毒になりやすいため摂り過ぎには注意が必要。