パニック障害の診断方法とは?問診から検査まで詳しく解説

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パニック障害は、怪我や腫瘍のようにはっきりと目視することができる病気ではないため、その診断基準は難しいとされています。また、パニック障害は脳の検査を受けたとしても異常が認められないため、そのまま放置されてしまうケースも珍しくはありません。

現在のあなたにパニック障害のような症状が現れているのであれば、内科や脳外科ではなく、心療内科または精神科で受診し、正しい診断を受けて下さい。

パニック障害診断のための問診

動悸や息切れ、急な発汗などはパニック障害の発症で現れやすい症状ですが、これだけでパニック障害であると診断されることはありません。それは、更年期障害などの場合でも、似たような症状が現れることがあるからです。

また、心臓疾患の可能性もありますので、別の病気の可能性があると医師が判断した場合には、別の科を紹介されることになります。

そこで大きなカギを握ることになるのが、専門医による問診です。

問診で尋ねられる質問は、

  1. パニック発作が起こったときの詳しい状況と、その後の精神状態
    どのような状況でパニック発作が起こったのか、その後の予期不安の有無、広場恐怖の症状の有無など。
  2. 喫煙、アルコール摂取、カフェイン摂取などを含む食生活と生活習慣
    喫煙、過度なアルコールやカフェインの摂取の有無、ダイエット経験など。
  3. 生活背景
    幼少期の虐待、親の離死別、人間関係や金銭面でのストレスの有無など。
  4. 性格・考え方
    不安を感じやすい性格、または不安を感じやすい考え方かどうかなど。
  5. 家族歴
    精神疾患をお持ちのご家族の有無など。

このようになっています。心療内科や精神科を訪れる際には、大まかにこのような質問が行われることを知っておきましょう。

また、特に幼少期の虐待や親の離死別などは他人に知らせたくない問題なのではないかと思いますが、相手はプロの医師ですし、このような細かい生活背景がパニック障害の原因となっていることも十分に考えられますので、質問にはできる限り正確に、正直に答えるようにしましょう

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パニック障害の診断基準

パニック障害 診断
引用元:Dsm 5 Desk Reference

DSM-5という診断基準があり、以下のような内容になっています。

  1. 動悸。心悸亢進、心拍数の増加
  2. 発汗
  3. 身震いまたは震え
  4. 息切れまたは息苦しさ
  5. 窒息感
  6. 胸痛または胸部不快感
  7. 嘔気または腹部不快感
  8. めまい感、ふらつき、頭が軽くなる感じ、気が遠くなる
  9. 寒気または熱感
  10. 異常感覚(麻痺など)
  11. 現実感消失または離人間
  12. 頭がおかしくなるのではないかというような恐怖感
  13. 死への恐怖感

この中で、4つ以上の項目に該当し、なおかつこれらの症状が1カ月以上継続している場合には、ほぼパニック障害であるという診断が下ります。

また、これに限らず医師がパニック障害であると判断した場合にも、パニック障害と診断されることがあります。

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パニック障害の検査

パニック障害は、脳検査や血液検査などでは判定することができないため、心理検査が適用されます。

  • STAI(状態・特性不安検査)
    マークシートを塗り潰して行く検査で、不安の状態を検出します。
  • PDSS(パニック障害重症度評価尺度)
    担当医や検査者の質問に口頭で答えて行く検査で、パニック障害の重症度を判定することができます。
  • PAS(パニック・広場恐怖尺度)
    過去1週間に起こった「パニック発作」、「広場恐怖・回避鼓動」、「予期不安」、「病気による障害」、「健康に関する危惧」の5つの観点から、パニック障害の重症度を診断する検査です。

これらの検査を受けることにより、おおよそのパニック障害の重症度がわかりますが、検査はあくまでも補助的に存在しているものですので、検査結果で症状が軽いという結果が出たとしても、それはあくまでも参考として留められ、治療を行う際の確認資料として保存されます。

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まとめ

  • 心療内科や精神科を訪れる際には、大まかに5つの質問が行われることを知っておく。
    質問にはできる限り正確に、正直に答えるようにする。
  • DSM-5という診断基準があり、4つ以上の項目に該当し、なおかつこれらの症状が1カ月以上継続している場合には、ほぼパニック障害であるという診断が下る。
  • パニック障害は、脳検査や血液検査などでは判定することができないため、心理検査が適用される。