治療しなければ回復は無理?うつ病を発症・悪化させてしまう原因

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近年うつ病はとても身近で誰でもなりうる病気として認識されています。

患者数が増加しているうつ病の原因は果たしてどんなものがあるのでしょうか?

うつ病とは

まずうつ病になるとどんな症状があらわれるのでしょうか?

人は生活している中で悲しいことやストレスを感じることががあると、気分が沈んでしまいます。

これがいわゆる「気分が憂うつ」な状態です。

通常この憂うつな気分は一時的なもので、時間の経過や楽しい経験、ストレス発散などがきっかけとなって徐々に回復していきます。

しかしうつ病の場合はこういった沈んだ気分が自然に回復することは難しく、うつ状態が長期間持続してしまうのです。

またうつ病というと「心の病」としてとらえられがちですが、実はうつ病になることによって体にも様々な影響が出てきます。

うつ病のほとんどの人にあらわれる症状としては睡眠障害があげられますし、他にも食欲減退、全身のけだるさ、動悸、めまい、呼吸困難など様々な症状が体にあらわれるようになります。

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うつ病の原因は?

うつ病は他の病気と違って、明確な原因を特定することが難しい病気でもあります。

いくつかの原因が複雑に重なりあってしまうことでうつ病を発症してしまうのです。

うつ病の原因として考えられるのは、次の3つの要素です。

1. 内的要因

内的要因とは、自分の中にある性格や考え方のことをいいます。

人の性格はいくつかのタイプに分けることができるのですが、その中でもメランコリー親和型性格に分類される人はうつ病になりやすいといわれています。

具体的には、生真面目、几帳面、責任感が強い人がメランコリー親和型に分類されます。

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また、常にものごとを否定的にとらえたり、ネガティブに考えてしまう人もうつ病になりやすいです。

こういった生きている中で形成されてきた性格や考え方が、うつ病を引き起こすきっかけとなることがあります。

2. 外的要因

内的要因が自分の中にある問題だったのに対して、外的要因は自分の外にある問題になります。

具体的にいうとストレスが外的要因にあたります。

人間がストレスを感じずに生きていくことはほぼ不可能です。

家庭でのストレス、人間関係でのストレス、仕事でのストレスなど…。

誰しもが多かれ少なかれこういったストレスを受けて生きているのですが、このストレスが過度なものになってしまうことでうつ病を発症してしまうことがあります。

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3. 遺伝

うつ病の原因は主に内的要因と外的要因が大きな割合を締めますが、遺伝の影響でうつ病になる可能性が高くなると考えられています。

仮に片親がうつ病に場合は、子どもがうつ病を発症する確率は10~15%程度だといわれており、一般的なうつ病の発症率と比べると2~3倍程高いことがわかります。

ただしこれはあくまで可能性が高くなるという話であって、親がうつ病だからといって必ず子どももうつ病になるというわけではありません

これらの要素が重なりあうことで、うつ病は発症してしまいます。

遺伝は人によっては変わってきますが、内的要因や外的要因というのは誰にでも考えられる原因です。

そのためうつ病は誰でも発症する可能性がある病気なのです。

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悪化させてしまう原因

うつ病を発症させる原因を紹介しましたが、次にうつ病を悪化させてしまう原因も紹介しましょう。

うつ病を放置してしまう

これは大抵の病気にもいえることですが、治療をせずにそのまま放置しておけば症状はどんどん悪化していってしまいます。

うつ病の初期の段階では、他の病気のようになにか強い痛みや異常を感じることができません。

そのため、自分の心や体の異常に気付かないまま毎日を過ごしてしまい、うつ病を放置してしまうことで次第に症状が悪化していってしまうのです。

そして症状が悪化していくうちに病院に行く元気もなくなってしまい、悪循環に陥ってしまいます。

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早く回復させようと焦ってしまう

うつ病だと診断された多くの人は、とにかく少しでも早く普通の生活に戻りたいと考えてしまいます。

しかしこのように焦ってしまうことで精神的なストレスが発生してしまい、うつ病が悪化してしまうことがあるのです。

また治療を開始して少しでも症状が良くなった時点で治療を止めてしまう人が多いのですが、こういった焦りも症状を悪化させる原因です。

うつ病の治療には最低でも3ヶ月程かかりますし再発の危険性も考慮すると、一度うつ病が治っても半年~1年程度は治療を継続する必要があるのです。

うつ病を発症させてしまう原因、そしてうつ病を悪化させてしまう原因は私たちの身近なところに潜んでいます。

最初のうちは自分がうつ病になったことに気付かずに普通に生活をして、知らず知らずのうちに症状を悪化させてしまう人が非常に多いのがうつ病の特徴でもあります。

まとめ

  • 生真面目、几帳面、責任感が強い人がうつ病になりやすいと言われている。
  • 遺伝の影響でうつ病になる可能性も高い。
  • うつ病を放置したり、症状が良くなったからと治療を止めてしまう、早く治そうと焦る、などがうつ病を悪化させる原因と考えられる。